Kanami Okada
弁護士
岡田 佳那美
プロフィール
平成9年 | 山口県山口市生まれ |
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平成28年 | 山口県立山口高校卒業 |
令和2年 | 神戸大学法学部卒業 |
令和4年 | 東京大学法科大学院修了 司法試験合格 第76期司法修習(福岡) |
令和5年 | 福岡県弁護士会に弁護士登録 |
特に関心をもって取り組んでいる分野
- 離婚など夫婦関係、親子関係に関する紛争
- 遺言、遺産分割・相続
- 刑事事件、少年事件
- 債権回収(売掛金回収、貸金返還など)
- 借金のご相談(債務整理、破産・民事再生手続、消滅時効など)
- 不動産トラブル(不動産取引、賃貸借関係、建物明渡請求、建築・工事・請負をめぐる紛争など)
- 交通事故
- その他損害賠償請求等
弁護士会活動
中小企業法律支援センター
倒産業務等支援センター委員会
研修委員会
仕事に対する思い
「弁護士は敷居が高い」というイメージがあるかもしれません。しかし、悩んでいることを話してみることで気持ちが楽になることもあります。あの人に相談して良かったと思っていただける親しみやすい、それでいて先を見据えた解決方法を共に考え抜くことのできる良きパートナーを目指しています。
削がれてしまった前向きのエネルギーを取り戻し、
前を向いて進んでもらえるよう支えたい
Q. 弁護士を目指したきっかけは何ですか?
A. 幼いころから刑事ドラマなどに登場する弁護士に漠然とした憧れがありました。もともと本を読むことや言葉遊びが好きで、記者に憧れた時期もあったんです。そして、人の話を聞くのが好き。小中高と友達からよく相談されるタイプでした。そんなこともあって弁護士になろうと決め、神戸大学法学部に進学しました。
大学には神戸に住んでいた祖母の家から通いました。卒業後は新しい環境でチャレンジしたい、それと一度は一人暮らしをしてみたいと思い、東京大学法科大学院に進むことを決めました。これまで自分が読んでいた教科書や体系書の著者である先生方から直に教えてもらえたのは、貴重な経験でした。
Q. ちくし法律事務所へ入所した経緯を聞かせてください。
A. 大学院同期の多くは東京で就職しましたが、私は地元に戻った少数派で、生まれ育った山口に近い福岡を司法修習地に選びました。そして、この事務所の迫田弁護士のもとで弁護修習をさせていただいたことがご縁となり、ちくし法律事務所に入所しました。
私は子どものころから、そして弁護士になった今もずっと、人の話を聞くことが好きなので、「感情」に関わる仕事がしたかったのです。大都市の大手法律事務所で大企業の法務に携わることも魅力的ですが、身近に住んでいる一人一人が、いま何に悩み困っているのかを聞かせてもらいたい。そしてその苦しみを少しでも和らげたい。ちくし法律事務所は、まさにそういう場所でした。しかも、国や大企業と戦った経験豊富な先輩方が大勢いる。そこには「将来、こんな弁護士になりたい」と思う姿がありました。
私にとって福岡、そして筑紫地域は初めての地だったのですが、事務所の雰囲気がとても良く、温かく迎えていただいたことを覚えています。この事務所には、弁護士と事務局との垣根がありません。年に一度は、弁護士も事務局もみんな一緒に泊まりがけで研修を行い、お互いの仕事について全員で話し合います。この風通しの良さがすばらしいと修習中から感じていて、ここの一員になりたいと思いました。
Q. ちくし法律事務所に入って良かったと思うことは?
A. 経験が浅い私でも、意見を尊重してもらえるところでしょうか。事務所代表の浦田弁護士は「とにかく、自分の判断を信じてやってみなさい。最後は私が責任を持つから。」と言ってくださいます。何事にも安心してチャレンジできるので、ありがたいです。
また、先輩弁護士が7人もいるので、それぞれのやり方を学んでいます。弁護士の仕事の進め方は、人によって違います。例えば、事案によって、相手方との交渉から始めるべきか、それとも訴訟を提起すべきかなど、方法選択の1つをとってみても、ひとつとして同じ事件はありません。そして、事務局の皆さんから教わることも多いです。先輩が一人しかいない事務所では、一つの戦術しか学べないし、それが良いか悪いかも気付けません。
この事務所に入ったからこそ、交通事故、離婚、相続など身近な地域の困りごとから国を相手にする訴訟まで、幅広い案件を経験できています。
Q. 地域に溶け込むために、心がけていることは?
A. 私は一人で行動するのが苦にならない性格です。筑紫地域に住むようになって、食事でも飲みでも、地域の店に一人でふらりと出かけています。もともとみんなと賑やかにするのが好きなので、たまたま隣り合わせた人としゃべったり、時には一緒に歌ったり、そんな時間が楽しいです。また、登山が趣味の浦田弁護士からお誘いいただき、宝満山に登頂しました。二日市から太宰府まで歩くこともしてみたり。地域の歴史を学びつつ、体力もついて一石二鳥です。
そして、「何でもやってみよう」という性格なので、誘われたらやってみる、行ってみる。この地域の皆さんと話をするためにも、地域のことを知りたいという思いで、楽しみながらいろいろ経験している最中です。
Q. どんな弁護士を目指していますか?
A. 法律家の中で、私が弁護士を選んだ理由は「より依頼者の近くにいたいから」です。書面を見て判断する仕事の方が自分には向いている気もして、裁判官への道も考えましたが、やっぱりそれでは味気ない。人の気持ちに触れる仕事がしたくて弁護士になりました。
今後、多くの経験を積む中で、「この人に話して良かった」と思ってもらえる弁護士になりたいです。この地域には女性弁護士が少ないので、離婚や家庭内の問題など「同性の弁護士に相談したい」という方の期待にも応えていきたいと思っています。
弁護士の仕事は、今より豊かな生活を追求する仕事ではなく、紛争のために生じてしまった損害を回復する仕事であって、それも多くは金銭賠償という無機質な解決になります。 しかし、金銭解決をして終わりではなく、なぜこんな問題が生まれてしまったのか、どうすれば次がより良くなるのかを考え、不正義があれば、それを主張し戦っていける弁護士でありたいです。司法修習中に、浦田弁護士の薬害C型肝炎訴訟、迫田弁護士のハンセン病国賠訴訟や子どものいじめ自死問題などから多くを学びました。自分が目指すことをやらせてもらえるこの事務所で、たくさんの経験を積んでいきたいです。
Q. 依頼者と接する時に心がけていることは?
A. まずは依頼者の訴えを受け止めること。そして、寄り添って話を聞く中で、依頼者が本当は何に困っているのかを見極めるようにしています。依頼者は混乱の中で「ここが困っている」と言うけれど、法律家の目から見れば、実際はそこが問題ではなかったりするものです。
目の前の依頼者の話をよく聞き、寄り添いながらも、絡まった糸をほどくように依頼者の気持ちを整理するのも弁護士の大切な仕事です。その上でどこが真の問題点なのかを見極め、お一人お一人に応じた最善の道を探すようにしています。
Q. 相談を迷っている方にメッセージをお願いします
A. 「こんな小さなことを相談していいのかな?」、「自分の言っていることは間違っているのかな?」と悩まれていませんか?ぜひ早めに相談に来てください。病気と一緒で、たいしたことでないと分かれば、気持ちは軽くなります。お話しするだけで解決できることもありますし、その逆で、今すぐ法的なお手伝いが必要なこともあります。女性弁護士として、男性弁護士には話しづらい内容でも、遠慮なく気軽に相談していただければと思います。
もめごとがあると精神的なダメージが大きく、日頃こなしていた仕事や家事も手につかず、ましてや法律事務所に行くのはもっと気が重いかと思います。そういうときはなかなか「幸せになりたい」とは考えられないものです。そんな削がれてしまった前向きなエネルギーを取り戻してもらい、前を向いて進んでもらえるよう、精一杯お手伝いします。